Events
- その他
第18回物性科学領域横断研究会 (領域合同研究会)を開催しました
2024/11/26-27
神戸大学
- 領域会議
第8回領域会議を開催します
2024/12/8-9
東京大学 山上会館
- シンポジウム
本領域から10名の研究者がチェコ共和国を訪問して、合同でシンポジウムを行いました “International Czech – Japan Symposium on Advanced MultiScale Materials”
2024/9/26-28
Brdička Lecture Hall, J. Heyrovský Institute of Physical Chemistry CAS, Prague, Czech Republic
About
グラフェンに代表される二次元物質は、材料や角度を任意に制御してファンデルワールス力により積層することができ、従来の結合に捉われない合成法を与えることから、物質科学に大きなパラダイムシフトをもたらすものです。さらに、積層した二次元物質の層間には特異的な二次元ナノ空間が存在し、新たな科学の舞台となりえます。 そこで、本領域では、多様な二次元物質に「集積の自由度」と「二次元ナノ空間」という新たな考えを導入して、従来の研究から大きく飛躍した「2.5次元物質科学:社会変革に向けた物質科学のパラダイムシフト」を提案します。 本領域では、二次元+αの新たな可能性を0.5次元と象徴的に表現し、オールジャパンの体制により、従来の物質科学を大きく変革する研究を展開していきます。
Research
A012.5次元構造体のための物質創製
突出した物性やユニークな特性を示す高品質二次元物質の設計と合成を主に担当し、2.5次元物質科学のビルディングブロックとなる物質の創製を行います。グラフェン、遷移金属ダイカルコゲナイド(TMDC)、六方晶窒化ホウ素(h-BN)などの二次元物質の高結晶・ウェハースケール合成を行うとともに、エキゾチックな物性を示す新たなタイプの二次元物質の結晶成長とその基礎学理に関する研究も行います。
A022.5次元集積構造の構築
ロボティック積層、液相/気相成膜、インターカレーション等の個々の独自技術の高度化とその融合を通じ、多彩な集積構造の作製を行います。また、物質創製班から提供される試料をベースに、分析班・物性開拓班・機能創出班へと集積構造を提供し、電子状態の制御や新奇な量子物性の探索からデバイス応用に関する共同研究を進めていきます。
A032.5次元構造体の分析技術開発
2.5次元物質で発現する特異な構造や電子状態を明らかにする分析技術を開発し、2.5次元物質科学の学術の発展を支えていきます。具体的には、様々な実験プローブ(光、X線、電子顕微鏡、電子分光)により、角度をつけ積層した集積自由度から生じるモアレポテンシャルによる電子状態、二次元物質で囲まれた特異な二次元ナノ空間での原子配列構造など、2.5次元物質の研究推進に資する評価技術の高度化を行います。